新車、中古車を問わず、車を購入するということは、電化製品や衣類を買うのと訳が違う。例えば揃えるべき書類がある。また車購入はクーリングオフの対象外だ。何も知らずに購入時にドタバタしたり、後悔したりしないためにも、必要な知識をダンドリ順に学んでおこう。

一台一台、価格も異なれば走行距離や年式、装備も違うのが中古車。その中で、どうやって選ぶかといえば、やはり実際に車を見に行くのが一番だ。なぜなら前オーナーの使い方次第で、走行距離や年式の割にキレイだったり、逆にくたびれていたりすることがあるからだ。また装備も実際に触ったり動かしてみることで使い勝手がわかりやすいし、必要かどうかの判断もしやすい。
時々「お買い得車」を探す人がいるが、結論から言えばそんな都合のいい中古車は存在しない。価格が高い・安いのには、キズの有無・年式の新旧・走行距離の多少など、必ずそれなりの理由があるからだ。ただし、できるだけ予算内でいいものを探したいのであれば、例えばキズの有無にこだわらないから装備が充実したものを、など条件に優先順位をつけることで、その人にとっての「お買い得車」が見つかるだろう。
また、実車を見ているうちに、だんだんと予算を忘れていく人も多いが、販売店へ行く前には、予算はもちろん「譲れない条件」をきちんと決めていったほうが、お気に入りの一台を選びやすいはずだ。


車を購入する際に、車両本体価格以外に必要となるお金が、いわゆる諸費用。大きく分けて税金関連(法定費用)と販売店手数料(代行活動費用)の二つがある。当然これらも予算の中で考えておかなければならない。購入車両の金額や車種、車検の有無、販売店などによって異なるが、目安として200万円の車両本体価格なら少なくとも20万円くらいは見ておいたほうがいい。
以下は、主な諸費用の名目と、その内容。
排気量に応じて課税される都道府県税。支払うのは購入時と、購入後は毎年1回。購入時の支払額は、購入した月によって異なる。なお軽自動車は軽自動車税という市区町村税となり、購入時の支払いはなく、購入後毎年1回支払うのみとなる。
■自動車税の月割り相当額・軽自動車税の税額(単位:円)※この表は登録月を見ればよい仕組みになっている。
| 排気量 | 登録月 | 年額 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
| 1000cc以下 | 27,000 | 24,500 | 22,100 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 | 0 | 29,500 |
| 1000cc超1500cc以下 | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 | 0 | 34,500 |
| 1500cc超2000cc以下 | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 | 0 | 39,500 |
| 2000cc超2500cc以下 | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 | 0 | 45,000 |
| 2500cc超3000cc以下 | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 | 0 | 51,000 |
| 3000cc超3500cc以下 | 53,100 | 48,300 | 43,500 | 38,600 | 33,800 | 29,000 | 24,100 | 19,300 | 14,500 | 9,600 | 4,800 | 0 | 58,000 |
| 3500cc超4000cc以下 | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 | 0 | 66,500 |
| 4000cc超4500cc以下 | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 38,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 | 0 | 76,500 |
| 4500cc超6000cc以下 | 80,600 | 73,300 | 66,000 | 58,600 | 51,300 | 44,000 | 36,600 | 29,300 | 22,000 | 14,600 | 7,300 | 0 | 88,000 |
| 6000cc超 | 101,700 | 92,500 | 83,200 | 74,000 | 64,700 | 55,500 | 46,200 | 37,000 | 27,700 | 18,500 | 9,200 | 0 | 111,000 |
| 軽自動車 | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | 7,200 |
車両重量に応じて課税される国税。新車や車検の切れている中古車は、購入時と車検時に支払う。車検残のある中古車の場合は購入時に支払う必要がない。
■自動車重量税の税額(単位:円)
| 車検期間 | 車両重量 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 〜1t | 1t〜1.5t | 1.5t〜2t | 2t〜2.5t | 軽自動車 | |
| 3年 | 37,800 | 56,700 | 75,600 | 94,500 | 13,200 |
| 2年 | 25,200 | 37,800 | 50,400 | 63,000 | 8,800 |
| 1年 | 12,600 | 18,900 | 25,200 | 31,500 | 4,400 |
車の取得に対してかかる都道府県税。その税額は新車時の価格に比例するが、車が古ければ古いほど少なくなり、高級車でもたいてい6年前後でゼロになる。
いわゆる強制保険。新車や車検の切れている中古車は、購入時と車検時に支払う。車検残のある中古車の場合「自賠責保険未経過相当額」といって購入時点から次の車検時までの期間分を支払うケースがある。
■自賠責保険料(新規加入時の料金 単位:円)
| 車種区分 | 37カ月 | 36カ月 | 25カ月 | 24カ月 | 13カ月 | 12カ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 自家用自動車(3/5/7ナンバー) | 31,600 | 30,910 | 23,170 | 22,470 | 14,570 | 13,850 |
| 軽自動車 | 26,280 | 25,730 | 19,540 | 18,980 | 12,670 | 12,090 |
車両本体価格には内税として含まれている。それ以外のオプション装備や、登録代行費用(下記参照)といった販売店の収入となる手数料などに課税される。
各種申請に必要な印紙代のこと。
リサイクル法に基づく費用。メーカーがそれぞれの車種に定めたリサイクル料金と、リサイクル法の運用などに使用するリサイクル預託金がある。中古車の場合は、(1)購入時(2)廃車時のどちらかで支払うことになる。
車に乗るためには、運輸支局でその車の名義人を登録してもらわなければならない。これはその手続きを販売店に頼んだ場合の代行費用。
購入者の自宅などへ車を運ぶための費用。販売店まで自分で取りに行けば不要だが、販売店によっては納車前の車内クリーニングや、車両保管場所から販売店へ輸送するためなどの費用を納車準備費用として請求するケースもある。
車庫証明の申請を販売店に代行してもらうための費用。
納車前に車の点検整備をするための費用。
車検の切れている車の、車検を取るために必要な点検整備の費用。